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PICK UP!

リニアPCMレコーダーDR-05(VER2-JJ)を買ってみた

(この記事は約8分でお読みいただけます。)

 

 

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高音質で録音がしたい。

 

楽器を初めてすぐの時にアンプシミュレーターを購入しライン撮り派だったので、私の生活にマイクという物には縁がありませんでした。
録音をしようにもあたりを見回せばマイクというマイクはスカイプマイクくらい(笑)

楽器録音用途だけではなく、最近「録音出来たらよかったのになぁ」と思う瞬間があり、あわよくばASMRのような動画も撮れたら良いなぁと思いリニアPCMレコーダーなるものを購入しました。

数日ほど使ってみたのでレビューをしていきたいと思います。
(申し訳程度のサンプルもあります。)

 

 

 

 

 

 

 

 

忙しい方向けざっくり解説

  • DR-05:無指向性コンデンサーステレオマイク仕様
  • VER2-JJ:日本語メニュー表示、日本語パネル仕様
  • AA電池(単三電池)2本もしくはマイクロUSB(miniB)で駆動
  • マイクロSD4GB付属
  • 24ビット/96kHzのハイレゾフォーマット対応
  • 操作性悪くない
  • 適当に撮ってもかなり綺麗に録音できるがノイズもバッチリ拾う
  • 本体の設定とDAW上での編集でクオリティを上げられそう...?

 

 

 

開封の儀

今回購入したのはTASCAMのDR-05(VER2-JJ)。

tascam.jp


シンプルな箱が流行りの昨今では珍しいパッケージ。

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DR-05の05は「無指向性コンデンサーステレオマイク仕様」という意味だそうです。
この他DR-07の「単一指向性コンデンサーステレオマイク仕様」の商品がラインナップされています。

VER2-JJは日本語メニュー表示、日本語パネル仕様という意味で、もともと海外製品だったので日本仕様にしたとの事。

本家サイト曰く、現在日本ではこのVER2しか生産していない様子。

 

購入後すぐに使えるように付属品がそろっています。

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ご丁寧にマイクロSDも付属してくれていたのですね...。
いつものようにAmazonで購入したのでまったく気が付かなかった(笑)

同時にTranscend社の32GBも買ってしまいました。

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長時間録音も考えていたので良しとしましょう...。

ちなみに付属の4GBでも3時間くらいの長時間録音が可能なようです。悲しい。

 

内容物は本体(マイクロSD挿入済み)、USBケーブル、単三電池2本、説明書。

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こちらが本体。

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プラスチッキーではありますが武骨でカッコイイかも。

 

手のひらサイズで携帯性も悪くないです。
講演会とか会議の録音に持っていく方にも良いサイズ感かもしれません。

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前額面(正面)。

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液晶下にはDR-05の文字。

 

矢状面(左側)。

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ホールドとイヤホンジャックが付いています。

録音した音を再生可能な事はもちろん、どんな音が撮れているかを確認しながら録音できるので大変重宝します。

 

矢状面(右側)。

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マイクロUSB(miniB)ジャックとマイクロSDを入れる部分。

USB接続すると「電源供給」か「PC接続」かの選択が出てきます。

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ちなみにモバイルバッテリーに接続しても上記選択肢が出ました。
もちろん電源供給も成功、接続する物によっては無限撮りができそうですね。

 

水平面(上側)。

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外部入力もできるので、別途用意したマイクを使用する事も可能です。

 

コンデンサーマイク部分。

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φ18mmの金属筐体のコンデンサーマイク。
DR-05なので無指向性です。

マイクの方向は変更できません。

 

前額面(裏側)。

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電池を入れる部分とスタンド等を取り付けられる1/4インチネジが設けられています。

 

小型の三脚につけて使用すると使い勝手がよさそうです。

マンフロット製ミニ三脚に付けてみた。

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異界の生物感が出てきますね(?)

 

 

 

 

 

使用感

操作性があまり良くないとレビューを拝見しましたが、それはどうだろう...。

面倒な設定を省けば、下写真に写っている停止ボタン録音ボタンだけで録音できちゃいます。

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  1. 停止ボタンの長押しで本体の電源をつける。
  2. 録音ボタンを押せば録音スタンバイ。
  3. もう一度録音ボタンを押す事で録音スタート。
  4. 再度録音ボタンを押すことで録音一時停止。
  5. また録音ボタンを押せば録音再開。
  6. 停止ボタンを押せば録音終了、録音したデータは保存される。
  7. 停止ボタン長押しで本体の電源を切る。

めちゃくちゃ簡単ではないでしょうか。

 

ここからは本体設定のお話。

マイク感度を上げることで小さな音を撮ったり、不要な低音を削ったり、細かく設定出来ます。

詳しくは公式サイトに分かりやすく記載されています。

tascam.jp

面倒な機能はさておいて、初期状態でも高音質で長時間録音出来るようになっています。

設定いろいろありすぎてよくわからん!という方は、初期設定のまま録音スタンバイ時にクイックボタンを押して、「入力レベル制御」の「自動レベル調整」を選択するのが良いかもしれません。

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「自動レベル調整」で音の大きさによって本体側で勝手に入力レベルを調整してくれます。
そこから低音がキツイと感じたら本体設定の低音カットを上げていく等微調整をしていくのが良いかもしれません。

 

ふと録音してみると、何気ない生活音でも非常に沢山の音を聞いている事を感じられます。

無意識化で不要な音はカットされているんですね。

 

ただ録音してみてわかる事ですが、この「無指向性コンデンサーステレオマイク仕様」がとにかくよく音を拾うのです。良い意味でも悪い意味でも。
入力レベルが高いと非常に小さい音でも録音されてしまうようで、5mほど離れたPCのファンの音すら拾ってしまいます。

この件については次項で触れていきます。

  

録音した音声は先述のとおりUSB経由でPCに接続できます。

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ルートフォルダ内、MUSICフォルダに保存されています。

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あとは煮るなり焼くなり。
演奏動画やASMR動画なら同時に撮影した動画と音声合わせればOKですね。

 

 

 

DAW上の編集で化ける...?

無指向性ゆえにあまりにいろんな音を拾います。
PCファンの音、外の車の音、別の部屋の音などなど環境音って意外とあるものです。

実際に私がテスト録音したビニールをぐしゃぐしゃした音声にも、PCファンの「ファー」って音がガッツリ入っていました。5mも離れてたのに。

 

この「ファー」という不要な音を消したいと思った時にふと思いついたのが、DAW上での編集です。

デジタル・オーディオ・ワークステーション - Wikipedia

 

まず思いついたのは不要な波形部分のみを逆位相でぶつけて相殺させる方法。

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ボーカル入り楽曲にオフボーカル音源の逆位相を当てて、ボーカル部分のみ抽出するのと同じ原理です。

結論から申しますとこれはうまくいきませんでした。
ファンの音もPC稼働率や環境から変わってくるので、同じ波形が容易できないのが理由みたいです。
改めて考えると当たり前ですね(笑)

 

そこで王道のEQ(イコライザー)で削る方法に。

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今回録音した音源では、一部音域に限定して不要な音が乗っていたので集中して削りました。
削れば削るほどにもとの音源がカッスカスになっていくので加減が必要ですね...。

ここらへんはDAWお詳しい方なら、尚クオリティを挙げられるんだろうなぁ思います。

 

弄った後の音源がこちら。

EQ削り+ノイズゲート+リバーブをかけています。

Twitter上の動画なので音質は非常に悪く聞こえますが、手元の音源ではASMR動画と遜色ないくらい綺麗に聞こえます。

DAWで弄る前の音源とABテストできればよかったんですが、もとの音源消しちゃった...。
元音源を弄った私の感覚からしてみれば、ファンの大きな音はかなり消せたのではないかなと思います。体感半分くらいのノイズ軽減はできたかな。

 

 

そもそも論。
ノイズが乗ってしまうなら環境への留意と入力レベルの感度を下げれば良い話ですね。

可能な限り雑音のない環境下、本体のイヤホンジャックから音をモニタしつつ、ノイズが聞こえないレベルまで感度を下げればよし。

録音中やむを得ず入ってしまったノイズのみDAW上で削るのが得策かなと思いました。

 

 

 

 

 

あとがき

総評としては概ね満足です。
価格からは想像もつかない高音質録音が可能な機器でした。

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専門的知識皆無で適当なところに置いても録音できるこのDR-05は、どちらかといえば会議や面接、楽器録音用かなと思いました。

ASMR動画ならDR-07等の指向性を選択するほうが無難かなと思います。
LRで音のメリハリもつきますしね。

 

今回試しておりませんが、マイク外部入力用のジャックも用意されているのも嬉しいポイントです。

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用途によって超指向性マイクを別途用意する等応用が利くので、機会があったら試してみたいと思います。

 

DAW上の編集の件については、私が使いこなせていない感が否めませんが、ノイズの軽減等クオリティを上げる為に良い方法がありそうなのはひしひしと感じます。

良い方法を知っている方がいらっしゃいましたら教えて頂けましたら嬉しいです!

 

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。