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J.customをステンレスフレットに交換した

(この記事は約6分でお読みいただけます。)

 

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私が愛用しているJ.customをセルフでリフレットしました。

 

私の方法は強引な部分が多々ありますので、使えそうな部分のみ参考にして頂けましたら幸いです...笑
もちろんリペアは自己責任でお願い致します。

 

 

今回使用したフレットはこちら。 

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FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH - SP-SF-07S SPEEDY

通常のニッケル製とは違い、高耐久な事で有名なステンレスフレットです。
音が固くなる、高音がキツくなるとは言われていますが、寿命とサスティーンが大幅に伸びるのは大きいですよね。

ただステンレス製なのでめちゃくちゃ固い。

フレットをJ.custom標準のRadius:430mmRにあわせるとなると、それ以上のRまで曲げる必要があります。
こういった固いフレットを曲げるにはフレットベンダーなるモノが必須なのですが、いかんせん高い。

 

家にあるもので代用しようと考えた結果がこちら。 

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HOSCOの指板用サンディングブロックにグイグイ押し込んで曲げてしまおうかと。

 

このサンディングブロック、指板Rに合わせていくつかラインナップされております。

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ここにステンレスフレットを乗っけて。

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フレット溝ほどの幅を開けた木材でグイグイ押し込む。

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見事に曲がります。賢い。

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ステンレスフレットの場合はRadius:254mmRで押し込めば、だいたいRadius:406mmRくらいまで曲がるようです。

ちなみにですが、フレットベンダーは100均のペンチをフレットクラウン・タングに合わせて加工すれば代用可能だそうです。

 

フレットの準備が整ったところで、もともと刺さっていたフレットを抜いていきます。

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写真ではそのまま引き抜こうとしていますが、指板にマスキングテープを貼っています。

引き抜くときに木材がささくれ立たないようにチップストッパーなるものがありますが、フレット磨き用の治具、あるいはフレット両端に定規固定で十分です。

 

フレット溝を綺麗にして、先ほどRをつけたステンレスフレットを打ち込んでいきます。

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ちなみに指板サイドにセルが巻いてあるギターは、フレットタングニッパーでタング処理をしないとフレット溝に入りません。

私のギターも上記のようなセルが巻いてある指板なのですが、過去にフレット溝埋め後にフレット溝を改めて切りましたので、セルに切れ目が入っています。

ここらへんは好みなんでしょうけど、せっかく美しいセルがあるなら残しておきたいですよね。

 

フレットはプラスチックハンマーで打ち込むほか、ボール盤にフレット打ち込み用の治具をつけて押し込むのが一般的ですが、ネック裏とフレットにタオルを噛ませて柔らかいクランプで挟み込むのもありかなと思います。

もちろん挟みすぎるとネック壊れちゃうのでほどほどに...。

 

フレットの余分な部分をフレットニッパーで切っていきます。

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どんなに押し付けてもちょっと残ってしまうのは仕方がないですね。
それでも後々すり合わせをするので、できるだけ近くで切りましょう。

 

そしたらここからが地獄。

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フレットの端と高さをあわせるフレット擦り合わせ工程です。

弾き心地に大きく関わってくるので、非常に神経を使う作業です。

 

大雑把に端を削る際にはドレメルのヤスリがおすすめです。 

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回転数の調整も効くので、微量ずつ削っていけばオッケーですね。
細かい作業は鉄のヤスリでゴリゴリと。

 

やはりステンレスフレット固すぎる。
一生懸命ヤスリがけしていたせいか写真すっかり忘れています...笑

 

フレットの高さをあわせる工程です。

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高音弦、低音弦のフレットの上に定規を当て、高くなっているところにペンで印をつけてヤスリで削っていきます。
フレットの高さが整ったらグッド。

 

高さ合わせで潰れたフレットクラウンを再び山の形に戻していきます。

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この工程はフレットクラウンファイルがないと難しいですよね。

治具を作って治す方もいらっしゃるようですが、ここがガタガタになるとピッチが悪くなって気持ち悪くなります。
器用でもない素人の私は専用工具に頼ります。

 

そして最後はフレット磨き。

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ここでも文明の利器ドレメル4000が火を噴きます。
頼りになりすぎる。

コンパウンドをちょいちょいっとつけて、高速回転させながらフレットを磨いていきます。

 

完成!ピカピカになりました。

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フレット端に指を滑らせても引っかかる感じはありません。

 

さぁ弦を張っていきましょう。

いつもはエリクサーを張るのですが、フレットのセルフ交換時は削り残しがないか確認するために安い弦を張っています。

今回はダダリオ。


音はとても好きなんですが耐久性がちょっと...。

 

というわけで、コスモトーンで擬似的なコーティング弦にします。

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まぁ結局は錆びちゃうんですけどね。

 

ほい。すべての工程が完了しました。

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ピカピカなフレットは気持ちが良いですね。

弾き心地も素晴らしい。
フレットがツルツルなのでベンドやビブラートがしやすいです。

ただ低音弦側の一部分だけ高さが合っていないのか、極めて微量ですがビビってしまいました。

面倒ですが次に弦交換するときにでも擦り合わせします。

 

ちなみに私のSuhr Modernもステンレスフレットなのですが、慣れるとこれほど良いものは無いです。

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一般的に言われる「音が固くなる」「高音がキツくなる」は確かに感じますが、音作りやEQでいくらでも調整が効きそうです。

 

以上、大味なセルフリフレット録でした。

 

この作業を自らで経験するほどに、お店でフレット交換して頂く金額の高さが理解できます。
いち素人では手間がかかりすぎる。

それでもお安く済ませたい、リフレット技術を磨きたいなんてチャレンジャーな方はぜひ挑戦してみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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